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入れ歯コラム

入れ歯の歴史(欧米編)

現存する世界最古の入れ歯はどこで使われていたものでしょうか?
それはエジプトで、紀元前2500年ほど前に作られたものと言われています。
エジプトのギザの墓場から発掘されました。
ただ、これは「入れ歯」というより「義歯」に近いものだったようです。

ヨーロッパでは1746年に発刊された「歯科外科医」という書物のなかで「総入れ歯」という言葉が初めて使われています。
ちなみに現存する日本最古の入れ歯は、1538年に亡くなった尼僧が使っていたものですから、日本の入れ歯技術には目を見張るものがありますね。
さて、当時のヨーロッパの入れ歯は、顎の粘膜に吸着させるものでなく、入れ歯を上下に入れて、スプリング状のバネの力で支えているものでした。
機能性より見た目重視で、着けていても不安定だったため、食事をする時には使えなかったようです。
また、当時は象牙、カバやセイウチの牙、死んだ人間の歯さえ入れ歯に使っていました。
これらの入れ歯は大変な悪臭を放っていたようです。
また、しっかりかみしめていないと入れ歯が口から飛び出てしまうという難点もありました。
臭わず、見た目も美しい総入れ歯が待ち望まれたヨーロッパでは、1774年、陶材で焼いた総入れ歯がパリで登場しました。
現在の入れ歯のように、土台と歯が一体となったタイプで、悪臭については改善されたものの、やはり、食事をするのは難しかったようです。
実用的な入れ歯は1851年の弾性ゴムの開発を待つことになります。

 

 

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